dGPU付きSurface BookはゲーミングPCになるか
dGPU付きSurface BookはゲーミングPCになるか?実際にゲーミングノートPCとして使ってみた感想をまとめました。
公開日: 2020.6.22
検証したSurface Bookのスペック
検証に使用したのは、筆者所有のSurface Bookで、Surface Book Performance Baseモデル。初代モデルなので、スペックが結構弱めですが、dGPUがあるモデルなので、普通のSurface Proや非ゲーミングノートPCよりかはゲーミング性能が高めです。
パーツ | 詳細 |
---|---|
CPU | 第6世代インテルCPU・Uシリーズ |
メモリ | 8GBまたは16GB |
SSD | 128~512GB |
グラフィックカード(iCPU) | インテル HD グラフィックス 520 |
グラフィックカード(dCPU) | GeForce GTX 965M 2GB |
液晶 | 13.5インチ 3000x2000ドット |
GeForce GTX 965Mのベンチマーク
検証したSuface Book Performance Baseモデルには、モバイル向けGPUとしてはそこそこ強い「GeForce GTX 965M」が搭載されています。
Windows向けグラフィックベンチマーク・3D Markでは、「5000台半ば」くらいだったので、デスクトップ向けGPUでいうと「GeForce GTX 660」以上「GeForce GTX 760」以下という感じでしょうか。ノートPC向けとしては「必要最低限」ですが、デスクトップ・ゲーミングPCと比べると結構微妙です。
最新のSurface Book 3では、dGPUがGeForce GTX 1660 Tiが搭載されているので、概ねこの2倍くらいのスコアになり、ゲーミングもかなり快適でしょう。
実際に使ってみての感想
3Dグラフィックバリバリのゲームでも普通にプレイできます。
ただし、使っていて気になる点も出てきます。
ファンが轟音でうるさい
Surface Bookにはディスプレイ側にCPUファン、キーボードベース側にGPUファンが搭載されていますが、GPUバリバリのゲームを実行すると、どちらのファンも全開で回転してかなりの轟音になります。出先でやると隣の人に睨まれそうなレベルです。
また、ゲームの音が聞こえなくなるレベルの轟音なので、ヘッドフォン必須です。
バッテリが一気に持たなくなる
公称値12時間駆動のSurface Bookですが、それはdGPUを使わなかった想定のお話。dGPUを使うと実測で1時間持てばいい方という感じで、このあたりは普通のゲーミングノートPCと同じですね。
ディスプレイ高解像度過ぎ問題
Surface Bookの液晶は、13.5インチディスプレイで3000x2000ドットなので、いわゆるRetinaディスプレイクラスの高密度ディスプレイです。なので、フルHD前提で作られていることが多いPCゲームを実行すると、ピクセルが倍にならず、
- 低解像度で表示される
- そのままの解像度(3000x2000ドット)で表示されて小さくて見えない
というゲームがいくつかありました。
どちらのパターンもゲームをするにはだいぶ違和感があるので、ゲームのタイトルによっては快適ではないかもしれません。
総評:dGPU付きSurface BookはゲーミングPCになる!けれども、、、
dGPU付きSurface BookはゲーミングPCになります。
普段で仕事で使って、自宅に帰ったらゲーミングPCにと、一台でなんでも出来るPCとしてはかなり上出来です。
ただファンの轟音問題などもあるので、ゲーミングPCとして使う際は、液晶モニタとキーボード、マウスを接続してデスクトップスタイルで使ったほうが良いかもしれませんね。